半世紀前は家電製品は「高嶺の花」、電気釜に驚き、
「街頭テレビ」に人々が群がった。
しかし現代では家電製品が当たりまえ、どっぷりと頼りきっている。
 ところが結構乱暴に扱っている場合もある。
故障すれば「電気屋やメーカーへ頼めば直してくれる」
勝手に「寿命と思い買い替えてしまう」と、たやすく考えるのが普通である。
また、使い方の不備からの事故もある。
その製品を理解して正しく安全に大切に優しく愛情をこめて使用して頂きたいものである。
 このページは永年販売や修理に携わる者として日常のなかで特に気になった事を記録していきます。
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速 報

ウィキペディア日本語版上の「電気パン」の項目上に掲載されました】

この度当店のWEBサイト上の「ヨネデンでんき実験室」に掲載の「ヒーターレス電気蒸しパン器」の製作ページが ウィキペディア日本語版上の「電気パン」の項目上に掲載されました。

ウィキペディア日本語版上の「電気パン」の項目の「外部リンク」からご覧いただけます。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E6%B0%97%E3%83%91%E3%83%B3

ヨネデンでんきドクターサイトの「ヨネデンでんき実験室」に掲載の「ヒーターレス電気蒸しパン器」の詳細ページからもご覧いただけます。

http://www.yoneden.co.jp/mushipanki_main.html

昭和20年代の戦後の食糧難の時代に考え出された家電製品とは名ばかりの質素な手作りの器具でした。
メリケン粉とふくらし粉(重曹)と少々の砂糖を練って、この中に流し込んで電気を入れて待っていると、ふっくらした蒸しパン風のパンが出来ました。
家族で喜んで食べた味は今でもはつきり覚えています。

少年時代にタイムスリップして
自作した器具を再現してみました。


【緊急用!単3や単2電池を単1電池のサイズに、小学生の工作気分で作れます】

これは、たまたま手元にあったものを利用して作りましたので、あくまでも参考です。
他の材料などで工夫して下さい。
少し難しい方は、どなたかに手伝っていただいて挑戦してみて下さい。
利用する材料

1. アルミホイル

2. 片段ボール片側にギザギザの段がある
   ものが巻きやすいです。

縦方向を58ミリの長さに切断しておきます。

長さは段ボールの厚みと単2用か単3用により異なりますが約13センチ〜15センチほどでしょう。

単2電池の+側が少し出るようにキッチリと巻き付け直径が30〜32ミリになるように調節してセロテープで留めます。
−側の電極スペーサーをアルミホイルで作ります。

1個分が25センチ×18センチほど必要です。

アルミホイルを丸めて25φ×15ミリの円筒形にしっかり堅めに少し大きめに作ります。

●色々な手近の材料で試しましたが、
 これが最も良かったように思います

単3用よりかなり大きく空いています。

−側に次のアルミホイルで作った電極のスペーサーをしっかり取り付けます。

●セロテープなどで貼り付けないで下さい。
電流が流れません。

単2電池の−側を1ミリほどよけいに出しておきます。
一番大事なところです。

完成しました。

単1電池と同じ大きさになりました。
これは単3電池の場合です。
こんな感じで完成です。

単2も単3も単1電池とほぼ同じ大きさになります。

+側から見たところ。

−側から見たところです。
単3と単2の完成です。
完成品を入れました。

点灯です

1.5ボルト×4個 直列ですので6ボルトで明るさは全く単1電池と同じですが容量が小さいので寿命は短くなりますから念のため。

●ご注意

2個以上の乾電池を使っている場合はどれか1個でも寿命がすぎていると全体的に電流が流れにくくなりますから、お手持ちの古い電池をご使用の場合はご注意をお願いいたします。

単1、単2、単3同じ種類を入れてお使い下さい。



【緊急用!単3電池を単1電池のサイズに変換するホルダーの作り方】

これは、たまたま手元にあったものを利用して作りましたので、あくまでも参考です。
他の材料などで工夫して下さい。
一般の方には少し難しいかも知れませんが、どなたかに手伝っていただいて挑戦してみて下さい。
利用した材料

1. アルミホイル

2. 直径30〜33ミリの紙パイプ
   (今回は壁紙の芯を使用)

3. エアコン配管の断熱材(3分用)

紙パイプと断熱材を58ミリの長さに切断しておきます。
断熱材は紙パイプの内径の都合でスリットを入れておきました。
後は差し込むだけです。
単3電池の+側を1〜2ミリほどよけいに出しておきます。
続いて−側の電極のスペーサーをアルミホイルで作ります。

1個分が25センチ×16センチほど必要です。

アルミホイルを丸めて15φ×15ミリの円筒形にしっかり堅めに作ります。

●色々な手近の材料で試しましたが、
 これが最も良かったように思います

これを−側に詰めます。

しっかり電池の−側に接触するように確認して下さい。

筒より少し出でいるくらいがよいと思います。
こんな感じで完成です。

単1電池とほぼ同じ大きさになります。

4個揃いました+側です。

電池だけ抜いて新しいものと差し替えれば何回でも使用できます。

−側が最も念入りに作りませんと接触不良になります。
完成品を入れました。

点灯です

1.5ボルト×4個 直列ですので6ボルトで明るさは全く単1電池と同じですが容量が小さいので寿命は短くなりますから念のため。

●ご注意

2個以上の乾電池を使っている場合はどれか1個でも寿命がすぎていると全体的に電流が流れにくくなりますから、お手持ちの古い電池をご使用の場合はご注意をお願いいたします。



【60数年前戦後に製造された「Columbia5球スーパー電蓄」の修理

78回転のSPレコードは手回しゼンマイ式のポータブル蓄音機の印象が強い。
しかし終戦後あたりから国産で電気蓄音機「電蓄」が発売されました。当時は非常に高価なものでした。
今回持ち込まれたコロムビア(コロンビア)の卓上電蓄は今まで殆どお目にかからなかった珍品です。
電源が入らず動作不良です。早速修復にとりかかりました。

↑完成写真  Columbia RG-52
キャビネットから全てが重厚な造りで、かなりの重量です。

基本形は42シングル5球スーパーに78回転のターンテーブルを乗せたものです。

何度か修理を繰り返して「さじを投げた」形跡があります。

電源スイッチ、ヒューズホルダー、配線、電源コードを修理して電源回路は修理完了。

一応ノイズは出るが放送は受信出来ない。
各部点検の結果、局部発信のコイルが断線していることを発見。
修理の結果ラジオ受信が可能となり、
第一関門は突破出来ました。
選局ダイアルのロープ切れを修理。
下の滑車がはずれ紛失、スプリングも紛失しています。
少々工夫して何とかバリコン、指針がうまく連動するようになりました。
COLUMBIA製の8吋のフィールドダイナミックスピーカーは立派なものです。
当時は永久磁石のパーマネントダイナミックスピーカーは無く、コイルに電流を流して磁力を発生させる励磁タイプのユニットでした。

フォノモーターもCOLUMBIA製の頑丈なもので問題なく回転しました。
捲線もしっかりしています。
ターンテープルもピックアップもあまり経年劣化を感じさせないものでした。

手前のノブはピックアップの音量調整用です。

裏面から見たところです。
シールドワイヤーは交換しました。
レコード針の交換は楽に出来ます。
鉄製のレコード針です。
マグネチックカートリッジです。
ターンテーブルのオートストッパーのレバーです。
オートストッパー機構。

手前の2つの穴はレコード針のケースを置く穴ですが、ケースが紛失しています。

左のノブは回転速度調整用です。

オートストッパー機構。
注油口。
モーター・ターンテーブルを3個の防振スプリングでサポートしています。
鉄製レコード針
後開口部
NIPPON COLUMBIAネームプレート
Columbiaのロゴマーク

後面写真

前面写真
↑裏ふたに貼られた回路図

【大正末期から昭和初期にかけて製造されたラッパ型高声器ラジオの復元修理

当店のお客様が「なんとか鳴らないか?」と持ち込まれました。
80年以上昔の歴史を感じさせる貴重なものです。

◎下の画像は復元修理の完成写真で、ラッパ型高声器は塗装済みです。 注:高声器=スピーカー

↑完成写真  ネームがはっきりしませんが  SYMPHONY

構造は木製のまな板状のシャーシーに部品を木ねじ留めで配置して表、裏両面から配線をしてあります。
回路構成と部品がマッチしないのは過去に修理や改造を何度か行った形跡があります。

左の緑色のスパイダーコイルは珍しく最もシンプルな検波回路となります。再生検波でないと感度が上がりませんから使用真空管から見ても感度、音量とも期待できません。

高声器も振動板が完全に錆びて朽ち果てていますので別の小形スピーカーを駆動することにしました。

←とにかく配線と全部品を取り外し一枚の板にしてしまいます。
真空管ソケットは足ピンがベークライトにネジ止めしていますので、全て締め直しを行います。
←左の電源トランスは大丈夫のようです。
上のB電源平滑用のコンデンサーはダメです
下の低周波トランスも1次側2次側とも完全に断線しています。

右下は高声器のリード線接続ジャックですが
使い物になりません。

←電源トランスの電圧、絶縁状態は大丈夫でした。

リード線の外被はボロボロでポキポキ折れますので絶縁チューブで補強しました。

元の「まな板」に部品をネジ止めして、ラグ板で電源部と検波・増幅部に分けて配線完了。
低周波トランスは2個ともダメですので、
増幅度は落ちますが、抵抗とコンデンサーによるCR結合にしました。
音出しは簡単、アンテナとしてTVアンテナに接続するとNHK第1放送666KHz(大阪)は左のバリコンの角度で受信、NHK第2放送もかろうじて受信しますが混信があります。民放は受信不能、感度不足と受信周波数をカバーできません。
その頃は全国的にNHKのみの受信だったようです。
使用していた真空管は4球
UY-27A UX-26B UX-26B KX-112B出力が26Bですからもちろんパワー不足で期待できません。
右のバリコンと中央のバリオーム2個はダミーです。
←問題はラッパ型の高声器のユニットが壊れているためラッパ部の形を生かす為に小形ダイナミックスピーカーを高声器の台に埋め込むことにしました。

写真右のトランスは「ベルトランス」1次側100V
2次側6V/10Vタップ付を流用。
スピーカーは手持ちの6cm〜7cm小形のダイナミックスピーカーをつないで最もマッチングのよいタップを選びました。
当然UX-26Bではダイナミックスピーカーを駆動させるパワーはありません。
やさくし鳴ればよいと思います。
結果的にNHK第1放送はまあまあの音量を得ました。少し音量を絞りたい時はバリコンで選局をずらす状態でした。
↑左から KX-112B  UX-26B  UX26B  UY-27A
←歴史を感じさせる存在感です
←このラッパの曲線が何ともいえない

【店舗照明省エネ改善計画

近頃一般のお客様から「エコ」対しての関心の高さがLED電球の販売からもその手応えを感じます。
一般家庭の場合は「必要のない灯りはなるべく消す」「明るさを調節する」「白熱電球を消費電力の
少ない蛍光灯型や最新のLED電球に交換する」等考えられます。

しかし、店舗の場合は「明るく」「長時間点灯」「維持経費」等で難しい問題があります。
「明るくて、省エネ、省メンテナンス、経費節減」等を実現したい。

そこで、当店の店舗に於いて店舗照明省エネ改善計画を試みました。

↑一部照明省エネ改善計画実施後の夜間の店舗
←調理家電展示コーナー
65X180cmのアクリル板のバックライト5枚に40W直付け蛍光灯3台X5合計15台を取り外し
東芝LED電球LEL-AW6N/2 6.9W X15個に交換
直管から電球型に交換のためレセップを取り付け、深さが16cmと浅いため光の配分をなるべく均一になるよう実験の結果上部は下向きに下部は上向きに中央部は前向きに取り付けし、更に背面に45X100cmの銀色の反射板を貼り付けました。 これにより何とか我慢できる均一性を確保できました。
←天井間接照明の20W青色蛍光灯10台は1台おきの間引き点灯としました。

ライティングレールのスポット照明は台数を減らし東芝LED電球LEL-AW6N/2 6.9W X5個に交換しました。
今までは省エネ効果を実践するには消灯又は間引き点灯しかできなかったが今回は全灯点灯しても消費電力は少なく即時全光点灯長寿命で交換のメンテナンスも少なくなりました。

←軒下照明

店舗前面は100W水銀灯ダウンライト4灯

チョークを取り外しE26のランプソケットは取り付け位置を変更して
東芝LED電球LEL-AW6N/2 6.9W に交換しました。

(保安のため最も点灯時間が長いため省エネ効果は大きい)

←軒下照明

店舗左側面100W水銀灯ダウンライト2灯

チョークを取り外しE26のランプソケットは取り付け位置を変更して
東芝LED電球LEL-AW6N/2 6.9W に交換しました。

(保安のため最も点灯時間が長いため省エネ効果は大きい)

←閉店後の店舗

防犯のため24時間タイマーで夜間連続自動点灯しています。
通行者からも明るくて喜んでいただいています。
今回LED照明のため飛躍的に省エネ効果が得られました。東芝LED電球LEL-AW6N/2 6.9W

←従来の20W蛍光灯防犯灯を

東芝LED防犯灯 LEDK-78921W-LS1 8.5Wに交換しました。

←従来の20WX2灯光灯防犯灯を 東芝LED防犯灯 LEDK-78921W-LS1 8.5Wに交換しました。

前の40W蛍光灯型と遜色のない明るさです。

←今回使用の東芝LED電球

東芝LED電球LEL-AW6N/2 6.9W
希望小売価格\5,460
定格寿命 40,000時間

←今回使用の東芝LED防犯灯
LEDK-78921W-LS1 8.5W 
照明器具 定価\18,000
定格寿命 60,000時間
◎機器等の費用と実施後の電気料金等は後日検証いたします。
消費電力はズバリ一桁下がります。機器価格がかなりかかりますから元が取れるのは5〜6年先でしょうか、冬季は特に低温に支配されない、即時、全光点灯は、はっきり言って素晴らしい爽快感です。


【79年前のアンティークラジオ復活術

1925年(大正14年日本で初めてJOAKのラジオ放送の電波が愛宕山から発せられました。
それから約4〜5年後の昭和初期の交流式ラジオ(エリミネーター)は非常に高価なものでした。

あるお客様が家の蔵から出てきたので「直して欲しい」と持ち込まれました。

純国産品の  SINGER(三共電機)製 高周波増幅1段再生検波5球ラジオ
今まで写真や博物館で見たことはありますが実物を手に取るのは初めてでした。
一応電源は入りますが全く動作はしません。

「何とかしましょう」とお預かりしましたが、難物のようです。

↑この風格で5球ラジオは当時かなりの高額品だったようです。(完成写真)
←中は非常にしっかりした作りで高品格
  高品質が伺われます。
・大型の電源トランス
・しっかりした鉄製シャーシーはエンボス塗装
・左端のアルミのシールドケースの中は高周波
 増幅用の同調コイル
・右端アルミのシールドケースの中は再生検波
 用のコイル
・2個の大型の高級バリコン(再生発振調節用
 のバリコンはシャーシー内部にセットで計3個)
・中央の2個のやや小さめのシールドケースは
 高周波増幅と再生検波真空管用
・使用真空管は5球で
UY224 UY227 UX112 UX226 KX112A
←ダイアルロープは指針が2つの為かなり複雑
 になっている
←シャーシー内部を見ると過去に何度か修理
 をした形跡がある
←一応不良部品を発見
主な不良部品

←左の低周波トランス(段間結合トランス)の2次
 側コイル断線
←中央のコンデンサーの短絡(多分0.5μF)
←この真空管が間違ったものを差してあった
UX112のところにKX80BKの傍熱型の整流
 管を差してあった

↑不良の黒い低周波トランスと上のコンデンサー
 を取り外すことにする
↑低周波トランスは入手困難のため段間結合
 をコンデンサーと抵抗器による
 CR結合に改造する、少々ゲインは下がる
  が仕方がない。
  (左右参照)
これで何とか受信したがリップルが大きく、
B電源回路の一部に200V/33μFを追加
これでピタッと止まった。
←結構いい音がするのでスピーカーを見ると
 マグネチックといえどもNANAOの20cmで
 なかなかの高級型
  ↑高周波増幅同調用        ↑再生検波用          同調用↑ 電源スイッチ↑
   ◎合計3つのバリコンを調節しながらの選局は少々コツがいるが慣れればなんともない  
      ↑コーン紙は新品のようにしっかりしていた。  グリルネットも張り替えることにした。
←完成です

大げさな言い方だが奇跡の復活を果たした。
約80年前のラジオと思えないほど元気に鳴っている。

実は田舎の蔵に眠っていたので保存状態が
非常によかったのが救いです。

http://www.yoneden.co.jp/

MEDIA CITY 株式会社 ヨ ネ デ ン  インターネット事業部 責任者 米川 勇
〒635-0046 奈良県大和高田市西三倉堂2-1-7 TEL 0745-52-4929 FAX 0745-52-7773
E-mail: yoneden@nyc.odn.ne.jp

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